W杯南アフリカ大会でサムライたちがデンマークを倒し、決勝トーナメントに駒を進めた。サプライズ度がさらに進化した「ルステンブルクの歓喜」である。1次リーグ突破はとてもとても…。つい先日まで悲観論が日本中を覆っていたのだから
事前のゲームではいいところなし。韓国に完敗した1カ月前、岡田監督の口から進退伺まで飛び出した。ひょっとしてあれは芝居だったのか。そう疑いたくもなる変身ぶりである
ひょうひょうとした司令官には印象的な言葉がある。「ハエがたかるように何度もチャレンジする」。うるさく飛び回ってボールに食らいつく。追い払われても、すぐに別の仲間が群れをなして寄ってくる。そんな青いユニホームの動きが運も引き寄せたのだろう
列島は沸き返るが、サムライたちは意外なほど冷静だ。「なぜか喜べない。目標ははるか先」。本田圭佑選手の言やよし。心から歓喜できる瞬間を呼び込んでほしい。もちろん寄ってたかって、である。
天風録 中国新聞 2010年6月26日
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