2010年07月01日

W杯南アフリカ大会でサムライたち「ルステンブルクの歓喜」ハエがたかるように・・・ 天風録 八葉蓮華

 成績不振で「絶望的」と言われたW杯出場。監督も解任されたが、そこから韓国とイランを破り、初出場の切符をもぎとった。昇格した岡田武史監督が初々しかった13年前だ。イランと対戦したマレーシアの開催地にちなみ「ジョホールバルの歓喜」という

 W杯南アフリカ大会でサムライたちがデンマークを倒し、決勝トーナメントに駒を進めた。サプライズ度がさらに進化した「ルステンブルクの歓喜」である。1次リーグ突破はとてもとても…。つい先日まで悲観論が日本中を覆っていたのだから

 事前のゲームではいいところなし。韓国に完敗した1カ月前、岡田監督の口から進退伺まで飛び出した。ひょっとしてあれは芝居だったのか。そう疑いたくもなる変身ぶりである

 ひょうひょうとした司令官には印象的な言葉がある。「ハエがたかるように何度もチャレンジする」。うるさく飛び回ってボールに食らいつく。追い払われても、すぐに別の仲間が群れをなして寄ってくる。そんな青いユニホームの動きが運も引き寄せたのだろう

 列島は沸き返るが、サムライたちは意外なほど冷静だ。「なぜか喜べない。目標ははるか先」。本田圭佑選手の言やよし。心から歓喜できる瞬間を呼び込んでほしい。もちろん寄ってたかって、である。

 天風録 中国新聞 2010年6月26日
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2010年06月30日

激動の人生を送ってきた世代「団塊党」もうひと花咲かせられると信じている・・・ 天風録 八葉蓮華

 「いつかは、きっと」。そんな夢が誰にもあるに違いない。広島市中区の産婦人科医師、温泉川(ゆのかわ)梅代さん(63)はオリジナル曲を歌うことだった。「Joy Nana」の名前で、デビューCD「白秋に」がきょう全国発売される

 子育てしながら診療所を切り盛りしてきた団塊の世代。シャンソンに魅せられ、歌の勉強を始めた。年を重ねても夢をあきらめないで、との思いを込める。還暦を過ぎて紅白初出場を果たした「団塊の星」秋元順子さん(63)の活躍が励みになったという

 政治の世界でも昨年秋、団塊の世代初の鳩山政権が誕生した。ただ首相の座にあったのはわずか8カ月余。後を継いだ菅直人首相(63)は「団塊党」を任じる。新党改革の舛添要一代表(61)も同じ世代だが、与野党党首の中ではまだ少数派だ

 小中学校は教室にすし詰めだった。受験地獄の果ては大学紛争。会社は順調だったが、バブルがはじけてリストラに苦しめられ…。激動の人生を送ってきた世代だろう。やっと年金をもらえる年になったのに、こちらも危なっかしい

 「これからの人生、もうひと花咲かせられると信じている」。こんな思いも共通するとメディアプロデューサーの残間里江子さん(60)。「変化を好む」とも。来月11日の投票日には何を託すのだろうか。

 天風録 中国新聞 2010年6月25日
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2010年06月29日

揚げ足取りや反則まがいよりも、真っ向からの勝負を望みたい・・・ 天風録 八葉蓮華

 広島市生まれで、日本サッカー協会の会長を務めた長沼健さんは「志」の一文字を好んだ。十一の心、と読めるからだと聞いた。一枚岩のイレブンは夢を強固な志に変えると言いたかったのかもしれない

 その遺志を継ぐ岡田ジャパンがこのW杯本番で結束し、試合ごとにたくましくなっている。主軸選手の監督批判からチームの歯車が乱れてしまったフランスは1次リーグで姿を消した。前回の準優勝国でも志が揺らげば、こんなにもろいものか

 つい9カ月前に現実のものとなった政権交代。その歩みに審判を仰ぐ参院選がきょう、キックオフとなる。衆院選の時に配られた与野党の公約集が手元にあれば、志の変わりようを今回と見比べてみるのも一興だろう

 「脱官僚どころか、『菅』から草かんむりが取れて『官』内閣では?」。先日の党首討論会で野党から寸鉄が飛んでいた。草の根運動から政治を志した菅直人首相だけに心中穏やかではなかったに違いない。もとより初志の行方は野党も問われるべきだろう

 たまりにたまった財政赤字を片付けるための残り時間は、もうあまりない。そのことに有権者も気付いていよう。揚げ足取りや反則まがいの「口撃」よりも、相手へのリスペクト(敬意)を忘れない真っ向からの勝負を望みたい。

 天風録 中国新聞 2010年6月24日
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2010年06月27日

老いて口から食べられなくなったら、胃に開けた穴から栄養剤・・・ 天風録 八葉蓮華

 名脇役だった沢村貞子さん。87歳で旅立つ半年ほど前から、食事がのどを通らなくなった。やがて自宅のベッドにいる時間が増えていった。でも入院の話には、頑として耳を貸さなかったそうだ

 口がきけなくなると、手で合図して助けを借り、トイレに立った。「凜(りん)」という言葉が似合う、この人らしい身じまいだったのだろう。長年マネジャーを務め、14年前に最期をみとった山崎洋子さんのエッセーにある

 おそらく対極の光景に違いない。都内の病院から老人ホームに転じた医師の石飛幸三さん(74)=安芸高田市出身=が目にしたのは90歳前後の入所者たちだ。ほとんど意識がなく、ノーも言えない。胃に開けた穴から管で栄養剤を注入され、人によっては何年も生きられる

 皮肉にもこの「命綱」が窒息や肺炎を起こし、救急車で運ばれることも珍しくない。老衰になっても8割の人が病院で亡くなる現実。「静かに最期を迎えようとしているのに医療が揺り起こしていいのか」と問う

 最後の1週間何も食べず、家族に囲まれて大往生を遂げた102歳もいる。そんな日々の実践を先ごろ「『平穏シ』のすすめ」(講談社)につづった。2万部を超える売れ行きという。老いて口から食べられなくなったらどうするか。誰しも人ごとではない。

 天風録 中国新聞 2010年6月22日
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2010年06月26日

お墨付きのラベル「保証」何とか目を向けてもらおうとのアイデア・・・ 天風録 八葉蓮華

 「5日間は日持ちを保証します」。こんなお墨付きのラベルが張ってある枝咲きのスプレーバラを買ってみた。居間の花瓶に生けて10日ほど。保証の期間は過ぎたが、まだ赤い花びらはしっかり開き、葉もみずみずしい

 農林水産省が今月から、広島市内の4生花店で始めた「花の保証」の実証事業だ。期間内なら新しい花と換えてもらえるとあって、店頭での評判は上々のようだ。これなら「すぐに枯らしてしまいそうで」とためらう向きにも買いやすい

 総務省の調査では、家計から支出する切り花代はこのところ月千円以下。長引く不況で消費者マインドも「花どころではない」と冷え込みが続く。保証を呼び水に、何とか目を向けてもらおうとのアイデアだろう

 「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」。作家の林芙美子が色紙などによく書いた言葉だ。手入れにもよるが、バラの寿命はせいぜい1週間という。こまめに水切りしたり茎を焼いたり。手間を惜しまなかった昔の知恵が思い出される

 きのうの父の日、家族から黄色いバラを贈られた方もおられよう。黄色は、愛する人の無事を願う色とされる。働きづめのお父さんにとって、何よりの気掛かりは体と財布だろうか。せめてバラのような「保証」でもあったら…。

 天風録 中国新聞 2010年6月21日
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2010年06月25日

米国との対等な外交関係、政権交代が可能な野党の存在、消費税導入による財政再建・・・ 天風録 八葉蓮華

 増税を掲げて選挙に臨むには、大河を越えて行くような覚悟が要るのだろうか。消費税率引き上げで、菅直人首相は自民党案の10%を参考にしたいと発言。これに「川を渡るのに、私の背中におんぶしてくれとは」と同党の谷垣禎一総裁がかみついた

 かつて無謀と言われながら向こう岸へ突き進んだのが、大平正芳元首相である。財政再建には消費税の導入しかないと衆院選に打って出た。案の定、野党の総反撃と自民党内の猛反発という激流に足をすくわれる。途中で主張をひっこめたが、惨敗だった

 党内抗争に火が付き、与党の反主流派が内閣不信任案に賛成してハプニング解散。突入した衆参同日選挙の遊説中に体調を崩して急シする。1980年6月のことだ。向こう見ずな川越えへの挑戦が心労の発端だった

 発言からアー、ウーの前置きを取れば見事な文章になっていた元首相。その生涯を描いた近刊「茜(あかね)色の空」(辻井喬著)に、いつも念頭にあったという政治の3大課題が出てくる。米国との対等な外交関係、政権交代が可能な野党の存在、そして消費税導入による財政再建である

 30年たって2番目だけ実現した。あとはいまだ途上にある。目先の選挙でなく、大局を見据えようとした政治家の遺志をどう受け継ぐべきだろうか。

 天風録 中国新聞 2010年6月20日
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2010年06月24日

山野のよさ「夢配達人プロジェクト」脈々と受け継がれてきた伝統行事や町の歴史・・・ 天風録 八葉蓮華

 福山市の北端、山野町にホタルが飛び交う季節が巡ってきた。ホタルかご作りを地域の名人に教えてもらっているのが、山野小の児童たちだ。麦わらを根気よく重ねては曲げていく。出来栄えは風流で、古里のぬくもりも編み込まれている

 山懐に抱かれた学びやには13人。授業の始めと終わりに「お願いします」「ありがとうございました」とすこぶる元気がよい。「わくわくするよ つぎつぎならうおべんきょう」。廊下に張り出された2年生の文章には、心の中で思わず拍手したくなった

 地域に見守られて育つ児童たちは、昨年からある「夢」を追い続けている。「山野のよさ」をまるごと紹介するDVD作りだ。地域と一体で夢をかなえる「夢配達人プロジェクト」(青少年育成広島県民会議主催)に選ばれたのがきっかけである

 住民は800人余りに減ったが、脈々と受け継がれてきた伝統行事や町の歴史。野山で採れる薬草や食べられる実の見分け方も、大人から教わりながら収録している。担当するのは5、6年生。テレビ局のディレクターからビデオ撮影のこつを習った

 竹細工、アユ釣りそしてホタルかご作りの名人にも登場してもらう。来年3月に完成させたとき、児童たちは立派な古里自慢の名人になっているだろう。

 天風録 中国新聞 2010年6月19日
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2010年06月23日

居眠りが付きものだった議会の風景も、少しは変わってくる・・・ 天風録 八葉蓮華

 その昔、いたずらがばれて母親にしかられた思い出がある方もおられよう。そんなときの決まり文句が「お母さんの目を見なさい」。面と向かっては言い逃れもしにくい。「目は口ほどに物を言う」とはよく言ったものだ

 今月からやっと、目と目を合わせる形になった広島県議会。一般質問に初めて「一問一答方式」を取り入れた。本会議場の真ん中で、問いただす議員と執行部側が左右に分かれ、一対一で向き合う。言葉のボクシングのようなものかもしれない

 きのうは道州制などが取り上げられた。質問をたたみかける議員には、湯崎英彦知事らもノー原稿で。相手を見てはうなずき、身ぶり手ぶりも交じる。丁々発止の論戦は分かりやすいし、何より面白い

 国会の代表質問も同じだが、相手に背を向けてきたこと自体、おかしな話ではある。双方ともに用意された原稿の棒読みが目立ったのも自然の成り行きか。前鳥取県知事の片山善博さんからは「幼稚園の学芸会」とまで皮肉られた

 島根県をはじめ16の府県議会が一足早く、一問一答のスタイルを採用しているという。うそ、ごまかしが利きにくいのは向き合っていればこそ。質問力や答弁力は一目瞭然(りょうぜん)となる。居眠りが付きものだった議会の風景も、少しは変わってくるのだろうか。

 天風録 中国新聞 2010年6月18日
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2010年06月22日

土俵の外でも期待を裏切って、ウミを出し切らねば、角界に明日は・・・ 天風録 八葉蓮華

 強烈なぶちかましに、押し一徹の取り口。「猛牛」と恐れられた元横綱琴桜(先代佐渡ケ嶽親方)も、相撲以外の勝負事はてんで話にならなかった。巡業先でカード遊びをすれば負け続け。顔色で手の内を読まれたからだ

 番付の東西を競った元横綱北の富士さんの分析がふるっている。「相手を疑わない人だから、勝てっこない」。きまじめで小細工しらず。「鬼の仮面をつけたほてい様」と呼ばれたことさえある

 誰もが認める人のよさは親方譲りだったのだろう。しかし、どうしようもないほどの脇の甘さである。大関の琴光喜関が野球賭博に手を染めていた。反社会勢力の胴元に弱みを握られ、1億円に上るゆすりの的にされていたという

 いつもは柔和な顔が土俵に上がれば、きりっと締まる。そんな益荒男(ますらお)ぶりに引かれた一人に愛子さまもいる。日本勢で賜杯に最も近いとみられながら、土俵の外で期待を裏切ってしまった。小細工抜きにウミを出し切らねば、角界に明日はなかろう

 相撲留学で高校時代を過ごした鳥取県が「第二の古里」だという。佐渡ケ嶽の門をたたいたのも、同県出身の親方を慕ってのことだった。まな弟子の思いもかけない不始末。冥土から「このダラズ(ばか者)が」と雷を落としているに違いない。

 天風録 中国新聞 2010年6月17日
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2010年06月21日

徹底して動き回り、速いパス回しを駆使して勝機を見いだす・・・ 天風録 八葉蓮華

 サムライが不屈のライオンを破った―。各国のメディアが驚きを持って報じた。サッカーのワールドカップ(W杯)で日本がカメルーンに競り勝った一戦である。世界ランキングの45位が19位を下した。まさに金星だろう

 最後まで目の離せない手に汗握る試合だった。少ない好機で挙げた虎の子の1点を守りきった。とりわけ後半は何度、肝を冷やしたことか。終了のホイッスルが鳴る未明まで、テレビにくぎ付けになった人も多かろう。格上をうっちゃった心地よさに寝不足も吹っ飛んだ

 まさかの勝利といえば、1968年にラグビーの日本代表がニュージーランドの強豪に勝って世界を驚かせたことがある。時の監督は故大西鉄之祐さん。小柄ながら動きが素早い日本人の持ち味を生かす知将として鳴らした。「接近、展開、連続」がキーワードだった

 今回のW杯に臨んで、そっくり同じ目標を掲げているのがわが岡田武史監督だ。徹底して動き回り、速いパス回しを駆使して勝機を見いだす戦法は、サッカーにも通じるという。セオリー通りの動きが勝利をたぐり寄せた

 「世界を驚かせてやろう」。病で倒れたオシム監督から引き継いだ2年半前、選手を前にこう語りかけた。次なるオランダはランク4位。また世界をあっと言わせてほしい。

 天風録 中国新聞 2010年6月16日
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2010年06月20日

梅雨を彩ってくれる小さな親善使節「アジサイ」水をいっぱい吸って生き生きと輝く・・・ 天風録 八葉蓮華

 中国地方などに続き、きのうは関東や東北南部が梅雨入りした。田畑を潤す恵みの雨だが、「じめじめ」「むしむし」に不快指数は上がる。そんなうっとうしさを和らげてくれるのが、かれんなアジサイだ

 庭の片隅にも、ブルーのアジサイが咲き誇る。「紫陽花や溜(た)めてはこぼす雨の音 蒼〓(そうきゅう)」。ラテン語の学名は「水の器」の意味という。水をいっぱい吸って生き生きと輝くからだろうか。たった1日水をやらなかったために、鉢植えを枯らしたことも

 先日、広島市植物公園の展示で野生種のヤマアジサイに出合った。富士山の近くには、純白の八重咲きの「富士の滝」。高知県には水色の風車のような「土佐涼風」。気候や風土を敏感に映す、いかにもこの花らしい

 広島市内にも自生している種がある。安佐北区の荒谷山のヤマアジサイは小ぶりで、花びらのように見えるピンクの装飾花も控えめ。街角でよくお目に掛かる派手な西洋アジサイとは違い、楚々(そそ)とした味わいがある

 「西洋」の名が付いたアジサイも、実は日本原産だ。明治の初めに英国の園芸家が持ち帰った。欧州の人たちはエキゾチックな東洋の花を競って品種改良したとされる。逆輸入され、日本に戻ってきた。梅雨を彩ってくれる小さな親善使節が、何ともいとおしい。

 天風録 中国新聞 2010年6月15日
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2010年06月19日

100年を迎える遠野物語「最小不幸社会」幸せの行方は時に人知を超える・・・ 天風録 八葉蓮華

 見ていると吸い込まれそうな深い淵(ふち)。道ばたには無数の石仏が並ぶ。岩手県遠野市の風景は、人が自然に包み込まれるようなたたずまいだ。小盆地に息づく伝承を集めた「遠野物語」がきょう、刊行から100年を迎える

 柳田国男が地元の青年から聞き書きし、日本に民俗学を広げるきっかけとなった。人里でいたずらする河童(かっぱ)。奥山に分け入れば天狗(てんぐ)や山女に会う。キツネに化かされ、神隠しにも遭う。限りある人の力。怪異の物語は、自然と折り合って暮らす人々の記憶だったのか

 忘れられないのがザシキワラシだ。古い家にはたいてい住む、と信じられていた。家の神として繁栄をもたらすが、他の家に移り、やがて没落するという。幸と不幸はあざなえる縄のごとし、と諭しているかのようだ

 出版当初は「恥をさらした」というのが地元の受け止め。迷信が残る非近代的な所と見られるのを嫌った。それから1世紀。今年は記念行事が花盛りで、物語の原風景を見に来る観光客も多い。地域にとっても、何が幸いするか分からない

 政府は成長戦略の一つとして、国民の「幸福度」の目安づくりをするという。菅直人首相の持論も「最小不幸社会」。だが幸せの行方は時に人知を超える。ザシキワラシが都合よく動いてくれるかどうか。

 天風録 中国新聞 2010年6月14日
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2010年06月18日

はるか上空で繰り広げられるハラハラ、ドキドキのドラマ・・・ 天風録 八葉蓮華

 3億キロもかなたの小惑星に見事着陸した日本製探査機「はやぶさ」が今晩にも、地球に戻ってくる。♪こころざしをはたして/いつの日にか帰らん…。「帰郷」と呼ぶのがぴったりの気がする

 計画の倍近い8年がかりの旅はトラブル続き。何度も燃料が漏れ、頼みのエンジンは四つのうち三つが不調になった。一度は迷子になりかけたこともある。そのたびに管制室から届く、綱渡りのような注文に応えてきた。今もバッテリー切れ寸前なのだという

 けなげな「親孝行ぶり」に心を寄せる人が少なくない。宇宙航空研究開発機構の応援サイトには千通を超すメールが届いている。「胸が躍ったり涙ぐんだり」「はやぶさ君に何度元気づけられたことか」「こんなに人間味あふれるメカはない」

 メッセージの中には「あきらめない」強さを教わったとの声も目立つ。経済のパワーが落ちて給料は上がらない。就職さえおぼつかない若者もいる。はるか上空で繰り広げられるハラハラ、ドキドキのドラマ。自分の生きざまと重なるのかもしれない

 小惑星から運んできたお土産カプセルが地球に向かうのを見届け、はやぶさは燃え尽きる。大海から古里の川に戻り、産卵に命を振り絞るサケのように。いちずな、その使命感に胸がキュンとなる。

 天風録 中国新聞 2010年6月13日
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2010年06月17日

サッカーW杯「頑張るだけです」あきらめないしぶとさを・・・ 天風録 八葉蓮華

 きのう開幕したサッカーW杯。日本代表の「狭き門」をくぐったのはわずか23人だ。天才肌ばかりかと思うと、そうでもないらしい。例えば、J1鹿島でディフェンダーとして活躍する山口県周防大島町生まれの岩政大樹選手(28)

 スポーツ少年団で本格的に始めたサッカーは、リフティング3回がやっとだった。何時間も独り練習を重ねてこなせるようになった。小1の時、習字展に作品を出すのに200枚以上書いたエピソードも。「もともと不器用」というが、負けん気は人一倍だったのだろう

 やると決めたら納得できるまで、がむしゃらに繰り返す。最後まで努力しようと、日本代表が発表される前日まで自主トレに汗を流した。それが実を結んで手にした背番号13。周防大島町や高校時代を過ごした岩国市内がわきにわくのも無理はない

 ただチームの仕上がりが気に掛かる。4強入りの目標を掲げるにしては決定力不足が否めないし、強化試合も負けが込む。大柄な海外選手にも当たり負けしない岩政選手。リードして終盤を迎えれば、きっと出番は巡ってくるに違いない

 「頑張るだけです」。激励メールを送った岩国高サッカー部の先輩に、こんな返事が届いた。あきらめないしぶとさをチームメートに広げて、14日の初戦に臨んでほしい。

 天風録 中国新聞 2010年6月12日
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2010年06月16日

財源の確かな裏打ちがなくては、マニフェストの陳腐化は食い止められまい・・・ 天風録 八葉蓮華

 近ごろ、あまり聞かなくなった言葉に「ラッパ飲み」がある。一昔前までは男にしか似合わない、ちょっとバンカラな所作だった。ところが今は女性たち、中でも若い世代は平気で瓶に口をつける。ペットボトルが登場したせいだ

 見慣れてはきたが、さすがに「ラッパ飲み」の表現には抵抗があったのだろう。このごろは「直飲(じかの)み」と呼ぶ。なるほど、ちょっとした言い換えで万人に似合うソフトな語感に変わる

 「マニフェスト」も言い換えである。それまでの「公約」は抽象的で言いっ放し。数値目標入りの政策で選択を、と7年前の衆院選で民主党が定着させた。清新な言葉のイメージに助けられて党勢は伸び、この年の流行語大賞にもなった

 その金看板のメッキが政権交代して1年足らずではげてきた。下り坂の語感を見透かしてのことだろう。みんなの党は今、耳慣れない「アジェンダ(政策課題)」を連呼する。自民党も今度の参院選から「公約」と言い戻すことに決めた

 7年前の立役者は当時の菅直人代表と枝野幸男政調会長。くしくも仕切り直しした内閣と党のツートップである。財源の確かな裏打ちがなくては、マニフェストの陳腐化は食い止められまい。民主党にしか似合わない言葉になってしまっては、選ぶ側も困る。

 天風録 中国新聞 2010年6月11日
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