40歳の昨年、迷うことなく大リーグに挑戦。日本人最年長のメジャーデビューを果たし、孔子の言う「不惑」を実証した人だ。16年間のプロ生活に区切りを付けたきのうも、ずばり速球を投げ込み、見事に日米通算1089個目の三振を奪った
カープ入団時はドラフト4位。球威は群を抜くほどではない。シーズン2けた勝利は2001年の1度きり。打ちこまれれば「すみません」と反省し、勝つと「ありがとう」。派手なガッツポーズもない
そんな優しさと穏やかな笑顔が慕われた建さん。08年の球宴ではファン投票で投手として史上最年長の39歳で選ばれたように、年を重ねて円熟味が加わった。成績以上の存在感は、大器晩成タイプのなせる技か
「実は自信ある球種はないんです。でも低めに集めれば通用する」。大リーグ在籍中、淡々とインタビューに答えていた。当たり前の基本をさりげなく貫く。「かかと呼吸」から繰り出す球は、威力だけでない独特の切れ味を乗せていた。
天風録 中国新聞 2010年9月30日
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