山口市生まれ、広島・崇徳高出身の上川大樹選手(20)。東京であった世界選手権の男子無差別級で金メダルを手にした。国際的には無名に近かった。さして期待もされない代表枠の4人目。あれよ、あれよという間に頂点に立った
優しい性格が裏目に出て、伸び悩んでいた。代表合宿で監督から「おまえは、おまけのおまけやー」と怒鳴られ、負けん気に火が付いたようだ。延長にもつれこんだ決勝戦でも「世界最強」とされたフランス選手の猛攻をしのぎ、勝利をたぐり寄せた
角界の金星といえば、69連勝中の大横綱双葉山を平幕力士が破った71年前の「世紀の一番」が思い浮かぶ。ストップをかけた広島市出身の安芸ノ海。一躍名を上げて「みっともない相撲は取れない」とけいこに励んだ。ついには横綱にのぼり詰める
「決勝は判定負けと思った。もっと力を付けたい」。快挙にもかつての甘えん坊は控えめだ。10歳のころ「五輪で金を取りたい」と作文に書いた。いよいよ2年後のロンドン五輪を目指す。もう、おまけとは言わせない。
天風録 中国新聞 2010年9月16日
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