「1―0の勝利が最も美しい」とされるほど堅い守りを好むお国柄で、大胆にも攻撃戦術を貫いてきた。得意は最前線に3人を張り付ける3トップの布陣という。きのうの就任会見でも「私のイメージは攻撃かもしれない」と自ら認めた
民主党では目前の代表選をめぐり、かつての3トップが2対1に割れた。3頭立ての馬そりになぞらえた「トロイカ体制」。表向きは協調のシンボルとなってきたが、とうとう敵味方に分かれる形に
鳩山由紀夫前首相の支持も得て、下馬評で優勢とされる小沢一郎前幹事長チーム。かさにかかって攻撃を仕掛ける。国会議員票の取り合いで出遅れ気味の菅直人首相チームは、サポーターや地方の票に望みをつなぐ
新監督のコメントは「攻守にバランスのあるチームを目指す」と続く。3トップ戦法の先達は、むしろ劣勢になったときが正念場と言いたいのかもしれない。攻防を見守る目の肥えた観客の怖さを知るからだろう。政権交代から1年、国民の目も節穴ではない。
天風録 中国新聞 2010年9月1日
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