2010年08月31日

表舞台に躍り出る「闇将軍」40年余の政治生命を懸ける・・・ 天風録 八葉蓮華

 「小沢さんにひれ伏してでも」。12年前、発足間もない小渕恵三内閣で、官房長官だった野中広務氏が漏らした言葉が忘れられない。「悪魔」とののしってきた政敵の小沢一郎氏に、あえて連立を呼び掛けるラブコールだった

 自民党を飛び出した後、新生、新進党を経て小沢氏はこの時、自由党の党首。政界再編を幾度も仕掛け、何人もの首相を誕生させた「剛腕」に、野中氏は顔色一つ変えず相まみえた。したたかなつばぜり合いは今も語りぐさだ

 その自自連立を解消して合流した民主党の代表選に、小沢氏がきのう立候補を表明した。「自分のやりたい政治を実現するには、むしろ総理にならない方がいい」と公言してはばからなかった「闇将軍」。脱小沢の看板を下ろさぬ菅直人首相に業を煮やしたか

 急シした父を継ぎ、27歳で衆院議員となって40年余の政治生命を懸ける。一方、市民運動を経て33歳で政界入りした菅首相。まるでタイプの違う二人の激突に、早くも選挙後の挙党一致を危ぶむ声が党内外からかまびすしい

 表舞台に躍り出るハラを決めた小沢氏。「自分のやりたい政治」が本当に「国民のためになる」のかどうか。それより何より「政治とカネ」の説明は一体どうなったの? 国民が聞きたいのは、その点に尽きる。

 天風録 中国新聞 2010年8月27日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:28| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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