週5日制や学ぶ楽しさを引き出す総合学習。そんなゆとり教育を受けてきた世代が社会人になり始めた。自由でマイペースといったイメージがあるが、厳しい就職戦線の中では縮こまってしまうのだろう
「ゆとり世代 就職活動 ゆとりない」。東京のコンサルタント会社が募った就活川柳である。企業は採用を絞り、景気対策も進まない。ゆとりがないのは受け入れる社会の側ではないか。ハローワーク広島の学生職業センターには、盆を前にしても相談に訪れる姿が後を絶たない
ある女子学生の足は、靴ずれでばんそうこうだらけだ。内定をもらった友人がブログに「遊ぶぞー」と書き込んでいた。焦りでくじけそうな心を、なじみになった相談員が受け止めてくれる。羽休めをする止まり木のような場所になっているのか
行き詰まり感のぬぐえないこの国。ゆとり世代が持ち味を生かせる世の中になれば、何かが変わるかもしれない。試練を乗り越え、羽ばたいてほしい。
天風録 中国新聞 2010年8月11日
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