2010年08月10日

「1円の重み」バブル崩壊からずっと、起業件数は廃業件数に追い付かないまま・・・ 天風録 八葉蓮華

 のどが渇いて清涼飲料の自販機に硬貨を入れようとし、営業車のガソリン代を思い浮かべる。蛇口の水で我慢。冷房の電気代を削るため、事務所の窓を開け、客が来ないときはTシャツ、短パンを仕事着にした

 この夏なら、とても乗り切れそうにない。先ごろ広島市内で開かれたパネル討論で、起業家が明かした苦労話である。丹念に帳簿を付け、サラリーマン時代とは違って「1円の重み」を痛感したという

 セミナーやシンポの会場には、成功者の経験談を聞き漏らすまいとする参加者の熱気がいっぱいだ。「結果がすべて」だから説得力はある。大口取引や新規開店にこぎ着けた時の達成感も伝わってくる

 もちろん、すぐにまねができるわけではない。1件の成功の陰には、どれだけ多くの失敗が隠れていることか。バブル崩壊からずっと、起業件数は廃業件数に追い付かないままだ。菅直人首相が言う「20年に及ぶ日本の閉塞(へいそく)状況」と重なる

 新しい成長戦略のためにも、起業をもっと促したいところ。このため、国は環境の保全や伝統文化の継承といった「社会貢献型」への支援策も打ち出す。就活に忙しい学生や第二の人生を歩み始めたシニアへの誘いだ。交流会や体験行事が相次ぐこの時期、もう一つの進路を考えてみては。

 天風録 中国新聞 2010年8月5日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:23| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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