2010年07月31日

幽霊「父と暮せば」江戸の昔から怪談は夏の風物詩・・・ 天風録 八葉蓮華

 「講釈師、冬は義士、夏はお化けで飯を食い」。江戸の昔から怪談は風物詩だったようだ。お岩さんが「うらめしや〜」と出てくる歌舞伎「東海道四谷怪談」の初演が185年前のきょうに当たる

 浪人の夫に父をコロされ、揚げ句に毒薬を飲まされて醜い顔に変わり果てたお岩。もだえシんだ後、怨霊(おんりょう)となって夫たちをのろいコロしていく…。おなじみのストーリーながら、あらためて人間の業の深さを思い知らされる

 芝居や話だけでなく、幽霊を描いた絵も多く残る。安芸高田市八千代町の善教寺に女性の幽霊図が伝わっている。白装束に腰まで髪を垂らし、まなざしをつり上げた鬼気迫る形相。両の手はだらりと。写真で見るだけでも鳥肌が立ちそうだ

 とはいえ冥界(めいかい)に旅立った人がこの世に残した思いは、恨めしさや憎しみばかりではなかろう。井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」には、原爆で亡くなった父親の幽霊が登場。生き残ったことに負い目を感じる娘を励ます

 「幽霊は意見が変わることはない」と言ったのは評論家の加藤周一さんだ。暗サツされた源実朝や戦シした友人ら今は亡き「幽霊」との対話を通じて今を問うた。戦争反対の生涯を貫いた加藤さんならではの姿勢だろう。幽霊の効用を暑さ払いだけにしておくのは、もったいない。

 天風録 中国新聞 2010年7月26日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:21| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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