2010年07月30日

しばらく静かに「次の一手」彼を攻めるに、我を顧みよ・・・ 天風録 八葉蓮華

 この夏、囲碁ファンの熱い視線を浴びるのが、小社などが主催する第35期碁聖戦だ。5連覇で史上3人目の「名誉碁聖」を目指す張栩(ちょうう)碁聖に、医師から棋士に転じた坂井秀至(ひでゆき)七段が初めて挑んでいる。話題性もたっぷりだ

 第3局までは張の2勝1敗。8月の第4局は坂井のホーム、関西棋院で行われる。過去の対局はほぼ互角。坂井が逆転して新しい碁聖の座に就けば、経歴も相まって棋界のスター誕生となろう。タイトルの行方は予断を許さない

 刻一刻の情勢といえば、こちらの「局」も先が読めない。参院選で大敗した菅直人首相は、臨時国会で野党の攻勢をかわしきれるのか。その一方で、息を潜めて首相が身構えるのが、民主党の小沢一郎前幹事長の「次の一手」だ

 碁の打ち手としても知られる小沢氏。「局」を読む力業で、政界での存在感を保ってきたといえる。「しばらく静かに」との首相のご託宣に従い、音無しの構えで9月の党代表選を迎えるとも思えない

 とはいえ、党内政局が景気対策などの重要課題を行き詰まらせるようでは困る。首相が消費税発言で「ねじれ国会」を招けば、小沢氏も政治とカネの問題にけりをつけないままだ。彼を攻めるに、我を顧みよ―。碁の心構えを説く中国の格言がある。政治もまたしかりだろう。

 天風録 中国新聞 2010年7月25日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:23| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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