マエケンことわれらがカープの前田健太投手である。矢のようなストレートが、昨夜のオールスター戦でもさえ渡った。あこがれの舞台に堂々のファン投票1位で出場。そこで期待通り、打者6人をノーヒットに抑えてしまう。やはり並の22歳ではない
いつも通り両腕をブラブラさせる「マエケン体操」。あれで要らぬ力が抜けるのだろう。ゆったりしたフォームからテンポよく繰り出す速球が打者をつまらせた。満ちたりた笑顔も華やかな球宴にぴったり。欲を言えばあと1回投げさせたかった
故障者続きのカープ投手陣の中で、まさに孤軍奮闘。味方の援護が1点どまりで敗れた試合の後、「1―0で勝てる投手になりたい」とコメントした。この負けん気が、セ・リーグ前半戦で投手成績の三冠をもたらしたに違いない
35年前の球宴を思い出す。山本浩二、衣笠祥雄両選手が連続アーチを架け、その勢いでカープが初優勝を果たした。マエケンに続く二の矢、三の矢よ出てこい。
天風録 中国新聞 2010年7月24日
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