2010年07月06日

試合ごとに、もらった元気と感動。幸運を分かち合えた記憶はいつまでも残る・・・ 天風録 八葉蓮華

 もし10センチばかりボールのコースが低かったら…。シ闘120分の末、日本がPK戦で涙をのんだW杯のパラグアイ戦。ゴールを外した駒野友一選手が泣きじゃくり、仲間に慰められる姿が目に焼き付いたままだ

 「われわれが幸運だっただけ」とは、相手チームの監督の弁である。強豪の敗退が相次いでいる今大会。ちょっとした運の差が残酷なほどに明暗を分ける。シュートがクロスバーに嫌われるシーンが重なると、禁句のはずの「たら」が浮かんでくる

 「運も実力のうち」とも言う。日本が勝ち上がるのに、欠かせなかったのが控え組の支え。勝負時に全員で組んだ円陣がチームに運を呼び込んだようにも見えた。だが、「神のみぞ知る」とされるのがPK戦の行方だ。「ベストを尽くした結果だから」と駒野選手をねぎらいたい

 初の8強は惜しくも逃した。それでも何千万もの人がテレビ桟敷で心を一つにしたのは久々のことではないか。試合ごとに成長していくチームにもらった元気と感動。幸運を分かち合えた記憶はいつまでも残るに違いない

 岡田武史監督は「おそらく、もうやることはない」と退任を口にした。とはいえ、もし岡ちゃんに任せたら4年後は運も実力も一段と…。「たら」に思いを巡らせてみたくもなる。

 天風録 中国新聞 2010年7月1日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:43| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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