最後まで目の離せない手に汗握る試合だった。少ない好機で挙げた虎の子の1点を守りきった。とりわけ後半は何度、肝を冷やしたことか。終了のホイッスルが鳴る未明まで、テレビにくぎ付けになった人も多かろう。格上をうっちゃった心地よさに寝不足も吹っ飛んだ
まさかの勝利といえば、1968年にラグビーの日本代表がニュージーランドの強豪に勝って世界を驚かせたことがある。時の監督は故大西鉄之祐さん。小柄ながら動きが素早い日本人の持ち味を生かす知将として鳴らした。「接近、展開、連続」がキーワードだった
今回のW杯に臨んで、そっくり同じ目標を掲げているのがわが岡田武史監督だ。徹底して動き回り、速いパス回しを駆使して勝機を見いだす戦法は、サッカーにも通じるという。セオリー通りの動きが勝利をたぐり寄せた
「世界を驚かせてやろう」。病で倒れたオシム監督から引き継いだ2年半前、選手を前にこう語りかけた。次なるオランダはランク4位。また世界をあっと言わせてほしい。
天風録 中国新聞 2010年6月16日
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