2010年06月18日

はるか上空で繰り広げられるハラハラ、ドキドキのドラマ・・・ 天風録 八葉蓮華

 3億キロもかなたの小惑星に見事着陸した日本製探査機「はやぶさ」が今晩にも、地球に戻ってくる。♪こころざしをはたして/いつの日にか帰らん…。「帰郷」と呼ぶのがぴったりの気がする

 計画の倍近い8年がかりの旅はトラブル続き。何度も燃料が漏れ、頼みのエンジンは四つのうち三つが不調になった。一度は迷子になりかけたこともある。そのたびに管制室から届く、綱渡りのような注文に応えてきた。今もバッテリー切れ寸前なのだという

 けなげな「親孝行ぶり」に心を寄せる人が少なくない。宇宙航空研究開発機構の応援サイトには千通を超すメールが届いている。「胸が躍ったり涙ぐんだり」「はやぶさ君に何度元気づけられたことか」「こんなに人間味あふれるメカはない」

 メッセージの中には「あきらめない」強さを教わったとの声も目立つ。経済のパワーが落ちて給料は上がらない。就職さえおぼつかない若者もいる。はるか上空で繰り広げられるハラハラ、ドキドキのドラマ。自分の生きざまと重なるのかもしれない

 小惑星から運んできたお土産カプセルが地球に向かうのを見届け、はやぶさは燃え尽きる。大海から古里の川に戻り、産卵に命を振り絞るサケのように。いちずな、その使命感に胸がキュンとなる。

 天風録 中国新聞 2010年6月13日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:43| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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