2010年06月05日

存在感をアピールしようと政権に加わるのだが、現実と理想の間で翻弄される・・・ 天風録 八葉蓮華

 江戸時代の「三くだり半」といえば、夫からの一方的な離縁状とばかり思い込んでいた。ところが妻の離婚要求に応じたり、協議の上だったりしたものも少なくない。当時の離婚事情に詳しい専修大教授の高木侃(ただし)さんの著書で教わった

 「先渡し」の離縁状まであったそうだ。あらかじめ夫に書かせた離縁状を、妻が手元に置いておく。「今度、約束を破ったら即離婚だよ」。妻の方から夫にくぎを刺すための証文だったという

 きのう社民党が決めた連立政権離脱は、先渡しの離縁状を実行に移したようなものだろう。昨年末、福島瑞穂党首は「辺野古への移設なら離脱も」とけん制していた。そして今回、政府方針に署名せず大臣を罷免された。「最低でも県外」の約束をほごにした鳩山由紀夫首相こそ責任があるとの言い分だ

 もっとも、その社民党も連立離脱は初めてではない。前身の社会党時代を含めれば3度目。存在感をアピールしようと政権に加わるのだが、現実と理想の間で翻弄(ほんろう)される。その揚げ句に離脱というパターンの繰り返しのようにも見える

 与党側からは復縁が難しければせめて参院選で協力を、との声も聞こえてくる。何事も選挙目当てで右往左往するようでは、国民から三くだり半をたたきつけられるのではないか。

 天風録 中国新聞 2010年5月31日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:43| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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