「古希」をひっくり返し、名付けてコーラスグループKIKO(キコ)。みんな70の坂をとうに越えている。きのう始まったフラワーフェスティバル(FF)に初めて出場した。出会いはシルバー人材センターが募った合唱団。住まいも職場も違うが、いずれ劣らぬ無類の歌好きだ
おはこは「こんな広島が好きじゃのー」。昔に口ずさんだことがある歌をリメークしたという。「のんびりガタコト、チンチン電車」「川面に揺れる高層アパート」…。何げない景色をうたった歌詞に、古里への思いがにじむようだ
被爆者という、もう一つの縁もある。公民館のイベントに出たり、病院の患者を訪問したりしている。「苦労したけど、元気でやっている姿を見てもらおうや」。同じ世代に送るエールでもあろう
きのうのステージでは、おなじみの童謡「森のくまさん」など10曲あまりを熱演した。世代を超えて、親子連れやお年寄りが手拍子を取る姿はほほ笑ましい。シニア世代の出番がますます増えそうだ。
天風録 中国新聞 2010年5月4日
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