2010年04月09日

「代返」ならぬ身代わり投票とは言葉もない・・・ 天風録 八葉蓮華

 4月の天気は変わりやすい。前線の通過に伴う強風が列島を吹き抜けたきのう、永田町も一陣の突風に見舞われた。急発達した低気圧の目は意外な人物。不祥事を起こした農相の後継を3度も引き受け、ミスターリリーフと呼ばれた自民党の若林正俊氏である

 「魔が差した」のだという。それにしても参議院を舞台に、「代返」ならぬ身代わり投票とは言葉もない。いかにも分別くさそうな若林氏の心の中に、どんな魔物が入り込んだというのだろうか

 不在の隣席はかつての参院のドン。その採決ボタンを押す証拠写真が出回って騒動になった。12年前に導入した方式だが、選良に魔が差すことは想定外だった。各地の大学では代返防止システムの導入が進む。同列に論じたくなること自体情けない

 責任をとらない民主党とは違うぞ、と言いたかったのか。本人はあっさり議員辞職願を出し、幕引きとなった。もともと夏の参院選で引退し、代わりに長男が出る予定だった。リリーフ準備が万端整っているなら、潔さも半ばというところか

 身代わり投票はなんと立て続けに10回も。この日だけと言われても釈然としない。前線は太平洋上に抜けた。穏やかな花見日和が広がりそうだが、突風にあおられた良識の府には大穴が開いたままだ。

 天風録 中国新聞 2010年4月3日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:33| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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