緩み具合が目を覆うばかりなのは自民党だ。選挙を前に一致団結を、と引き締める声を尻目にこのたがには限界がある、と離れていった元閣僚。ほかの大物も、たがの取り換えを公然と口にする
がっちり締めたたがは、そうそう緩まない。しかし酒や水を入れないままでおくと、次第に木が乾いて縮み、そこからガタが来るという。満々とたたえていた「政権」という酒を失って、自民党という樽も、がたつき始めたのだろう
代わりの入れ物になった民主党。新樽のころはそうでもなかったが、今は一滴もこぼすまいとばかり、たがを締め上げている。その息苦しさに「物も言えない」と異議を唱えた役員は、クビを言い渡された。中で不満も発酵していると見える
別の新しい樽を作ろうとか、ばらして組み立て直してみたら、とかのアイデアもあるようだ。修繕でも新品でもいい。たがが程よく締まり、安心して酒を入れられ、「たがや〜」と拍手を送りたいような器が現れれば…。
天風録 中国新聞 2010年3月21日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録