2010年03月14日

日米関係「記念切手」人物や建物を通して過去をよみがえらせる・・・ 天風録 八葉蓮華

 大河ドラマ「龍馬伝」が幕末の激動期に入った。大老の井伊直弼が朝廷などの反対を押し切って日米修好通商条約に調印、国論を二分する。この時期の日米関係を象徴する切手の図柄がある

 太平洋の荒波にもまれる咸臨丸と、米大統領に面会する幕府使節団。1960年に発行された「日米修好百年」記念の2枚一組だ。小中学生の間では切手収集がブーム。早速入手した同級生が切手帳を、大切そうに開いて見せてくれたのを思い出す

 人物や建物を通して過去をよみがえらせるのが、歴史をテーマにした記念切手の魅力だろう。あの条約の調印から100年後は厳密には58年。その年は井伊の銅像をあしらった「日本開港百年」記念切手を出している

 2年後をあえて「修好百年」としたのは、なぜだろう。ちょうど、幕末に匹敵するほど国論を二分した日米安保条約改定の年である。郵便学者の内藤陽介さんが「政府の本音は安保改定を祝うことにあった」(「反米の世界史」)と説くのもうなずける

 半世紀後の今は「同盟」と言い換えられる日米関係。過去と違い国論はほぼ統一されたように見えるが、普天間移設で荒波の気配も。新条約発効の節目、6月23日には安保改定50周年の記念切手が発行される。どんな図柄になるのだろうか。

 天風録 中国新聞 2010年3月9日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:07| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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