とりわけ待たれるのは桜前線だが、その後もツツジ、田植え、紅葉などの前線が控える。ここに近く「連休前線」が加わるかもしれない。全国を五つぐらいのブロックに分けて、春は南の地域から、秋は北から順々に5連休に入っていくことを、国が考えている
日本の旅行客は黄金週間と夏休みにどっと集中する。道路は込み、宿は満杯だ。ところが、後はがらがら。「100日の黒字、265日の赤字」といわれる。そこで休みを地域ごとにずらし、でこぼこをならしていけば…
渋滞はなく、料金は安く、予約もしやすい。お客が増えれば、宿も臨時雇いの人を正社員にできるようになる。落ちたお金は業界だけでなく、回り回って国民全体を潤すようになる―というのが国の皮算用だ
そうは言っても財布が、とつぶやく声もあろう。しかしフランスは80年前の世界恐慌から「バカンス法」によって立ち直ったという。人々が使った金で育ったのはサービス産業だった。出かけやすくなって観光地がにぎわい「景気前線」を刺激するとしたら言うことはない。
天風録 中国新聞 2010年3月3日
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