草創期の1950年代から10年刻みで10人ずつ挙げた候補者の中から、それぞれ1人を選ぶ仕組み。「小さな大投手」や「炎のストッパー」、6度のリーグ優勝を支えた懐かしい戦士の面々が並んでいる
若い人は、往時のヒーローについてはよく知らないだろう。実はそこに募集の一つの狙いがあったそうだ。60年といえば、親子3代にわたる長さ。「おじいちゃんが若いころにはなあ…」と、カープを通じて親や子、孫の会話が弾んだら、というのである
投票で選ばれた「星」たちの肖像は銅板レリーフになる。引き受けるのは親子3代で経営する広島市の金型工場だ。原爆で全壊した。祖父が戦後立ち上げ、父が継いだ。その歩みはカープの苦楽とも重なっただろう。新しいレリーフの仕事は、20代の孫に任される
肖像は、マツダスタジアムに入る歩道橋の欄干を飾る。年代順にお披露目していくという。キャンプで汗を流している若い選手たち。次の10年に向かう未来の「星」たちの励みにもなればいい。
天風録 中国新聞 2010年2月10日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録