2010年02月09日

レベルの低い「ヤジ」ユーモアや機知に富んだものは、難しい・・・ 天風録 八葉蓮華

 「政治とカネ」が焦点の一つになっている国会論戦。実母から月額1500万円もの資金提供を受けていた鳩山由紀夫首相に、ヤジが飛んだ。「どら息子」。なかなか皮肉が効いた言葉に、思わず笑ってしまった

 「ヤジは議会の華」と言われる。ユーモアや機知に富んだものは、難しい言葉のやりとりで緊張している議場を和ませる。だらけていた審議が一気に盛り上がることもある。議会政治の「潤滑油」や「香辛料」といってもいいだろう

 半面、品のないヤジは単なる騒音や審議妨害になってしまう。議会用語では「不規則発言」。最近は大臣に向かって「ばか」とか「うそつけ」など、レベルの低い不規則発言が目立つ。亀井静香金融担当相が、野党側のヤジに「うるさい」と言い返して、官房長官が陳謝する始末

 これまでも、ヤジに切れた議員が壇上からコップの水をぶっかけたことも。時には不規則発言が政局を大きく揺るがしたこともあった。1953(昭和28)年、当時の吉田茂首相は野党の挑発に乗って、つい応酬してしまった。いわゆる「バカヤロー解散」である

 ヤジは奨励されるものではない。しかし、寸鉄人を刺す。気の利いた一言は思わず笑いを誘う。効果的でタイミングのよい議会の華なら、大歓迎である。

 天風録 中国新聞 2010年2月4日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:42| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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