宮島の大鳥居を横目に見て折り返す「ひろしま男子駅伝」。15回の節目の今回から、天皇杯という大杯が懸かるようになった。高坏(たかつき)に似た造りの純銀製。洋食器のようにも見え、ワインを注いでも似合いそうだ
スポーツ大会に贈られた天皇杯はこれで19個目。宮内庁に尋ねると、国民によく親しまれているアマチュア競技の最高峰の大会で、参加に制約がない―などが条件だという。全国から選手が集まり、中高生も加わる男子駅伝の幅の広さが認められたのだろう
ふるさと色の豊かな沿道の応援風景も後押ししたに違いない。北海道の「ケッパレー」から、沖縄の「チバリヨー」。きのうはゴール近くでいったん先頭に出た福島のアンカーに「頑張っつお」の旗のぼりが振られていた
優勝は、逆転劇で強豪の兵庫にさらわれた。杯はまず客人チームに、とみやげに持って帰ってもらったと思っておこう。地元広島は追い上げて4位に食い込んだ。「来年こそは奪還じゃ」と元気が出るお札をもらったようだ。
天風録 中国新聞 2010年1月25日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録