松江市のアニメ作家小野亮さんが生みの親。旧吉田村(雲南市)出身という設定だ。間抜けで失敗ばかり。島根には「日本一知名度が低い」「なくなっても気づかない」とドク舌を吐き、都会の若者には大受けしている
内心は複雑でも発信力に期待したのだろう。県が「スーパー大使」に任命し、雲南市は特別住民票を授けた。フランスでは日本のPR番組に登場し、出雲神話の魅力を語った。軽妙なアニメと奥深い伝統の取り合わせがアピールしたようだ。島根に来て「ヨシダクンを知っている」と語る若者もいるという
正攻法で振り向かない人の目を引くのが「キャラ」の効用。きのう広島市で開幕した島根ふるさとフェアで新顔が登場した。猫が出雲大社の屋根をかぶる「しまねっこ」の着ぐるみ。吹き出すか苦笑いするか。どちらにしても吉田君と二枚看板になろう
まじめで堅実なイメージの島根の人たちと、おふざけキャラ。これも取り合わせの妙か。「牛にひかれて善光寺参り」ならぬ「キャラにひかれて島根参り」の奇策もいいのでは。
天風録 中国新聞 2010年1月24日
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