2010年01月19日

「制度改革推進会議」地域で普通に暮らしたいと願う障ガイ者たち・・・ 天風録 八葉蓮華

 「リンゴがほしい」と介助ヘルパーに頼むと持ってきてくれた。リンゴの置いてある所に連れて行ってほしかったのに…。かつて車いすの人からそんなことを言われた。取るのは自分でできる、というわけだ

 自立支援で一番大切なのは、当事者の思いである。政権交代でやっと、障ガイ者やその家族がメンバー24人の半数以上を占める「制度改革推進会議」がスタートした。廃止が決まった自立支援法に替わる仕組みづくりも視野に入れる

 地域で普通に暮らしたいと願う障ガイ者たち。体の不自由をカバーするのに介助など福祉サービスを使う。それは本人の「利益」になると、費用の原則1割負担を求めたのが、当事者不在の中でできた自立支援法だった

 15年前の阪神大震災の折、全国から若者らが次々と駆け付け、ボランティアが見直された。取材で痛感したのは、ボランティアを上手に生かすには、コーディネート役も欠かせないということだった。救援物資はあふれても、支える人へのサポートは見逃されがちだ

 ふだんの生活で、当事者が助け合うボランティア活動はもっと難しい。障ガイ者支援の網にさえかからない難病患者もいる。家を事務局にして支えてきた人は、高齢化し息切れ寸前だ。ほしいリンゴに、いつか手が届くのだろうか。

 天風録 中国新聞 2010年1月14日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:31| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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