2010年01月17日

もがいてみよう「命が動いている、生きることそのもの」・・・ 天風録 八葉蓮華

「喜寿」というと、ご隠居のイメージがある。しかし現役を続けていれば、若い人にはまねのできないベテランならではの存在感を示すこともできる。例えば前の財務相、藤井裕久さんがそうだった

 政権自体が経験も浅く、軽い。そこに重鎮がいるだけで地に足が着いている安心感を与えた。実際、これまでの実績を生かし、何とか年内に予算案を取りまとめる。体調不良を理由に退きはしたが、底力はしっかりと発揮した

 新政権はまた、喜寿の力を借りようとしている。実業家の稲盛和夫さん。行き詰まった日航の立て直しにお出ましを、と声を掛けた。京セラやKDDIを育てた、財界では数少ない民主シンパ。老練さを加えたベンチャー精神によほど期待したとみえる

 77歳の人が生まれた1932年といえば、世界恐慌の3年後。物心ついたころには戦争が始まっていた。空襲や疎開、引き揚げ…。すさまじい時代を生き抜いてきた世代である。腰の据わり方が違うのかもしれない

 「不安を生きる力にする道を探したい」と、やはり喜寿を迎えた作家の五木寛之さんが書いている。こんな時代だからこそ身を縮めるだけでなく、もがいてみよう。「それこそ命が動いている、生きることそのもの」。大先達の存在と言葉に励まされる。

 天風録 中国新聞 2010年1月13日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:01| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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