高くても数千円。贈る側は、そんなに無理をしなくて済む。大きくて力が強い、怖そうだが実はおとなしい―という安心のイメージがある。もらう側の気持ちにも響くのだろう
イブの日に、検察からシビアなプレゼントをもらったのは鳩山由紀夫首相だ。政治資金の虚偽記載をめぐって元秘書が起訴された。実は鳩山家の金なのに、架空の献金などがあったことにしてごまかしていたという
母からもらい続けたのは12億円以上。毎日がクリスマスのようだが、本人は「本当に何も知らなかった」と繰り返した。秘書に任せきり、親や周りとお金の話をすることはほとんどなかったのだという。けた違いの資産がある家では、庶民に想像できないことがあるのか、と思ってもみる
職は辞さず、身を粉にして使命を果たすと首相。国民が今、痛切に求めているものは、ぬいぐるみのクマのようにほっこりとした安心感だ。きょうにも予算案が決まる。鳩山サンタの袋の中には、不安を鎮めてくれる手だてが入っているだろうか。
天風録 中国新聞 2009年12月25日
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