2009年12月25日

「果物」「花の観光農園」「駅伝」・・・ 天風録 八葉蓮華

 わが町には全国に誇れるものが三つある、と広島県世羅町の人は言う。県のほぼ真ん中の台地の町である。一つはナシやブドウなどの「果物」。そしてヒマワリなど「花の観光農園」。寒暖の差が激しい気候と、豊かな土壌のたまものである

 三つ目が「駅伝」。全国高校駅伝の男子で、1950年の初回から2連覇という実績を残しているのが世羅高だ。一時期は低迷していたが5年ぐらい前から力を盛り返し、きのうは6回目の優勝を飾った

 3区でトップに躍り出て、4区までに1分ほど差をつける。ほぼ計算通りのレース運びで、最後は2位を30秒近く引き離した。けた違いの速さで駆け抜けたケニアからの留学生カロキ選手をはじめ3年生トリオの走りに見入った

 中山間地にある公立高である。都会の高校や一部の私学のように、有力選手のスカウトもままならない。県内にいる原石のような選手を、いかに育てるか。代々の監督はさまざまな実践をしてきた

 「まず日常生活がきちんとできるように、うるさく口を出す」が岩本真弥監督流という。ほぼ全員が寄宿舎生活。自分で考えてちゃんと行動できるようになることが、精神的なたくましさにつながるらしい。適度な厳しさを得て初めて実を結ぶ。それは植物も人間も同じだろう。

 天風録 中国新聞 2009年12月21日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:48| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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