2009年12月02日

科学技術立国は、資源小国にとって百年の大計、科学の重みを知ってもらうチャンス・・・ 天風録 八葉蓮華

 事業仕分けの大なたに、しかめっ面で会見場に居並ぶノーベル賞科学者。重苦しい空気を江崎玲於奈博士が変えた。「科学の重みを国民に知ってもらうチャンスをくれた。仕分け人は英語でいえばデビルズ・アドボケート」

 約30年暮らした米国仕込みの発想だろう。「アクマの代弁者」と直訳すればおどろおどろしいが、立派な討論テクニックだ。「ちょっと待った」とさえぎり、反論や苦言をあえて投げかける。混ぜっ返すことで話が掘り下げられ、シ角も浮かぶ

 ちょっぴり意地悪にも見える役回りだ。次世代スーパーコンピューターの開発予算に「世界2位でなぜいけない」と問うた蓮舫参院議員。会見で利根川進博士は「1位を目指さないと2位、3位にもなれない」と反論した。そんなものかな、とうなずいた人もいよう

 科学技術立国は、資源小国にとって百年の大計だ。ただ振興予算の増え具合は年々すずめの涙ほど。GDP比でも先進諸国の中で後れを取る。そんな実態がにわかに国民の耳目を集めた。かつてないことである

 ノーベル賞の面々の直談判にきのう、工学博士の鳩山由紀夫首相は「支障ないように配慮する」と約束した。さて心の内は…。いい顔して大丈夫?とアクマの代弁者に議論を吹っかけられているかもしれない。

 天風録 中国新聞 2009年11月27日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:44| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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