約30年暮らした米国仕込みの発想だろう。「アクマの代弁者」と直訳すればおどろおどろしいが、立派な討論テクニックだ。「ちょっと待った」とさえぎり、反論や苦言をあえて投げかける。混ぜっ返すことで話が掘り下げられ、シ角も浮かぶ
ちょっぴり意地悪にも見える役回りだ。次世代スーパーコンピューターの開発予算に「世界2位でなぜいけない」と問うた蓮舫参院議員。会見で利根川進博士は「1位を目指さないと2位、3位にもなれない」と反論した。そんなものかな、とうなずいた人もいよう
科学技術立国は、資源小国にとって百年の大計だ。ただ振興予算の増え具合は年々すずめの涙ほど。GDP比でも先進諸国の中で後れを取る。そんな実態がにわかに国民の耳目を集めた。かつてないことである
ノーベル賞の面々の直談判にきのう、工学博士の鳩山由紀夫首相は「支障ないように配慮する」と約束した。さて心の内は…。いい顔して大丈夫?とアクマの代弁者に議論を吹っかけられているかもしれない。
天風録 中国新聞 2009年11月27日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録