2009年11月28日

安っぽく見える「ペットボトルのボジョレ・ヌーボー」伝統やイメージを重んじる・・・ 天風録 八葉蓮華

 創業100年を前に、何かと話題のシャネル。当初、世界を驚かせたのは、安い素材をうまく取り入れたことだ。例えばジャージー。下着などに使われるにすぎなかったが、仕立ててみると動きやすいうえに、シルクよりはるかに安上がり

 アクセサリーはイミテーションでOK、というのもそう。高価な宝石をこれ見よがしに着けるのは卑しい、とまで言っている。機能と安さ。その二つをファッション性にくるんだシャネルの商品は、当時の女性にもてはやされた

 日本に初めてペットボトルのボジョレ・ヌーボーがお目見えした。ガラス瓶入りの3分の2の軽さで壊れないという高い機能。しかもデフレ時代に求められる安さ。空輸のコストを少しでも削ろうとする輸入元のアイデアのようだ

 ところがフランスでワインの品質保証をしている団体からクレームがついた。「伝統やイメージを重んじる観点から反対する」。こんな容器では、中身まで安っぽく見える、ということらしい

 「器は料理の着物」と言ったのは北大路魯山人だ。中身に加えて入れ物による見栄えの味を大切にするのは、実は魯山人以前からの伝統だったはず。機能と安さだけでなくファッション性は? 日本の美意識は変わったの? フランスからそう問いかけられた気もして。

 天風録 中国新聞 2009年11月23日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:19| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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