2009年11月25日

紅葉から雪景色へ移ろう季節「臥龍山」凄惨な事件の舞台・・・ 天風録 八葉蓮華

 うっそうと茂ったブナの原生林。樹齢200年を超える巨木もある。広島県北広島町の臥龍山は、標高1223メートルの8合目付近まで車で行ける林道がつく。手軽にブナの森と触れ合うことができる山だ

 春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色。動植物の宝庫でもある。写真愛好家は「どんな季節でも期待を裏切らない」という。ブナの森は「緑のダム」とも呼ばれる。林道沿いにある名水「雪霊水」は山頂付近というのに、水量が豊か。ポリタンクで水をくみに来る人が絶えない

 紅葉から雪景色へ移ろう季節。登山客などでにぎわう山が凄惨(せいさん)な事件の舞台になった。女子大生の遺体の一部が見つかってから2週間。警察の捜査が続き、騒然としたままだ

 芸北写真塾を主宰する紺野昇さん(68)は、ふもとに移り住んで7年になる。数え切れないほど登り「一番大切な山」と思う。今年も遺体が発見される直前に、何度も塾生を連れて行った。胸につかえた悲しさ、腹立たしさが日増しに大きくなるという

 臥龍山はもともと「苅尾(かりお)山」と呼ばれた。地元の人は今でもその名を使う。朝な夕な、なだらかな山容が家の窓から見える自慢の山だ。事件が解決しないまま、根雪になってしまうのか。山を見上げてつぶやく。「苅尾が泣いている」

 天風録 中国新聞 2009年11月20日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:42| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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