2009年10月23日

友好都市「世界最長の斜張橋」世代や空間を超えて架かる見えない橋もある・・・ 天風録 八葉蓮華

 セーヌ川の河口にあるフランスのオンフルール。人口8千人の町だが、港の風景は、マネやモネら印象派の画家を引きつけた。郊外の海岸がノルマンディー上陸作戦の主戦場になったことでも知られている

 尾道市立美術館で開かれている写真展を見て、この町が身近に感じられてきた。市出身の写真家松本徳彦さん(73)が、人々の暮らしを切り取っている。ヨットの浮かぶ海や、古くからの石畳。お年寄りはその年に応じた風格をにじませ、若者が親しそうに話しかけている

 オンフルールと対岸を結ぶ「ノルマンディー橋」は、世界最長の斜張橋だった。それを抜いたのが、しまなみ海道の多々羅大橋である。その縁で双方が姉妹橋の提携を結んで10年。節目を記念して企画されたのが写真展だ

 松本さんによれば「時間がゆったり流れる町」なのだという。遠くの知らない町の人なのに、旧知のような懐かしさを覚える。橋が架かる前も後もおそらく変わらないであろう日々の暮らし。きっと尾道と同じではないか、と思えてくる

 日仏の二つの町は、友好都市にもなっている。尾道市が全国の高校生を対象に1年おきに募集している絵画展があり、受賞者のごほうびはオンフルールへの招待だ。世代や空間を超えて架かる見えない橋もある。

 天風録 中国新聞 2009年10月17日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:22| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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