2009年09月30日

その場その場で相手を気遣いながら、自らも楽しみも忘れない・・・ 天風録 八葉蓮華

 家に招いた客に手料理を勧める。さて、どう声を掛けようか。「おいしいから召し上がって」。この人の場合、ためらうことなく、言葉が出てくる。いつも息子にたしなめられたという

 首相夫人として「外交デビュー」を飾った鳩山幸さんが、著書で明かすエピソードだ。米国滞在中も、そんな率直さが目立った。視察先の施設で少年と即興でデュエットしたり、米大統領夫人のミシェルさんと抱き合ったり。大舞台にも全く物おじしていなかった

 元タカラジェンヌ。並みいる歌劇団員の中から選抜され、海外公演に参加したこともある。長い米国暮らし。こんな経験もあって大勢の人の前に出ても緊張せず、自然と言葉が出てくるようになったようだ

 料理好きでも知られる。レシピ本も出しているほど。見栄えがいいものを、さっと作る。しかも、ただ料理を出すのではなくて、食卓に座って会話を楽しむ。「鳩山レストラン」と呼ばれるほどの行き届いたもてなしは、周到な支度や段取りがあったればこそだろう

 ニューヨークの高齢者施設を訪れた時は、お年寄りの体をさりげなく笑顔で支える姿が報じられた。その場その場で相手を気遣いながら、自らも楽しみも忘れない。そんな新しい感性が求められる時代かもしれない。

 天風録 中国新聞 2009年9月27日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:12| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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