9年連続しての200安打達成である。胃潰瘍(かいよう)やふくらはぎのトラブルでそれぞれ8試合を欠場した。復帰後何ごともなかったようにヒットを重ねていたが、さすがにプレッシャーは大きかったようだ。会見での第一声は「解放されました。戦いにピリオドを打つことができた」
天才、と言われた。しかしそのたびに否定した。「天才は、なぜヒットを打ったか説明できない。しかし私はできる」。ほかの選手以上に打撃練習をし、球を見る力を磨き、体調管理にも気をつけてきた。そのたまものと言いたかったのだろう
失敗を糧にするのもこの人らしい。「野球は失敗のスポーツ。特に打つことに関しては」。だからうれしいのは「凡打をして、凡打の理由が分かった時です」。語録にも味がある
記録が出たら「その次は」と思うのがファン心理。かなたには通算4256安打というピート・ローズの頂がそびえる。日米をまたいでたどり着くまでにあと1000本弱に迫った。ルートの入り口が見えてきた。
天風録 中国新聞 2009年9月15日
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