2009年08月30日

どこか抜けていて、緩んでいて、和ませる「ゆるキャラ」恩讐を超えた交流・・・ 天風録 八葉蓮華

「ゆるキャラ」の名付け親は漫画家のみうらじゅんさんだ。ご当地イベントなどにお目見えする着ぐるみ。ゆかりの動物や特産がデザインされているものの、どこか抜けていて、緩んでいて、和ませる

 一番人気は滋賀県の「ひこにゃん」だろう。彦根藩の伝説に出てくる猫に、かぶとを着せた。3年前のデビュー以来、ふっくらとしてかわいい、と口コミによってたちまち全国区に

 ひこにゃんが「特命」を帯びて萩市に乗り込んだ。彦根藩主で大老だった井伊直弼が、長州の吉田松陰を刑シさせて150年。恩讐(おんしゅう)を超えた交流を、と願う井伊家の子孫らと一緒だ。さすが人気者。行く先々で子どもたちに囲まれ、記念撮影をせがまれた

 いい、悪いと決めつけたり、がちがちに定義づけたりはしない。「ゆるさ」の意味を、みうらさんはそうとらえる。歴史の見方も同じかもしれない。開国を進めた直弼と、維新を担う多くの志士を育てた松蔭。それぞれの「義」を考え直すきっかけになるのなら、ひこにゃんも大したもの

 萩には重い宿題がある。官軍として攻め入った会津との和解だ。「白虎隊」の少年ら多くの犠牲を出した向こう側には、今もわだかまりが残るという。萩発の人気キャラが生まれ、辞を低うして赴けば…と想像してみる。

 天風録 中国新聞 2009年8月26日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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