2009年08月26日

スピードにこだわるのは「伝説になるため」ダイナミックな走りで風を切る・・・ 天風録 八葉蓮華

 人はなぜスピードにこだわるのだろう。カナダ・カルガリーで21年前にあった冬のオリンピック。「氷上のF1」と呼ばれるボブスレー競技に、熱帯の国ジャマイカのチームが出場した。後に米国で「クール・ランニング」という映画になる

 五輪を目指す陸上選手が主人公。選考レースで転倒し、出場の夢はついえかけた。そこで別のスピード競技に挑戦するストーリー。「寒さが大の苦手」というウサイン・ボルト選手なら成り立たなかっただろう

 北京五輪での活躍から1年、世界最速の男はさらに進化していた。100メートルと200メートルで自らの記録を塗り替えた。2メートル近い長身を生かしたダイナミックな走りで風を切る。広島県とほぼ同じ人口の小国が生んだ天才に、再び見とれた

 国技ともいわれる陸上。1世紀近く続くジュニアの大会は特に関心が高く「原石」を探すプロも見つめる。ボルト選手が発掘されたのも、その大会だった。なるほど、英才教育の道を開く独特の仕組みだ

 映画の主人公は、思わぬアクシデントを乗り越えた。ボルト選手も、春に交通事故を起こして足の手術をしたが、あきらめなかった。スピードにこだわるのは「伝説になるため」。観客のホットな声援を浴びながらもクール・ランニングだったように見える。

 天風録 中国新聞 2009年8月23日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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