2009年08月09日

昆虫の宝庫「夏休み」蝉時雨ぜいぜいぜい・・・ 天風録 八葉蓮華

 まぶしい青空に、カッと太陽が照りつける。蝉(せみ)時雨が、そこらじゅうに響き渡る。夏ならではの光景だ。「たいよう ばんざい ざいざいざい」。セミの声をこう聞いたのは、詩人のまど・みちおさん。昆虫たちの喜びを代弁しているようだ

 まどさんの出身地の周南市が、児童向けに「昆虫の宝庫」という大型のパンフレットをつくった。セミはもちろんクワガタ、カミキリ、タガメ…。見ただけで懐かしい。思い出すのは田舎で虫を追った夏休み。昆虫は、大人を少年時代に引き戻す

 コンビナートの街だけどちょっと足を延ばせばいろんな昆虫がいる。それを知ってほしいと地元の愛好家が企画した。早速、採ってきた虫の名前をパンフで確かめている子どももいるだろう。いつか思い出の一こまになるはずだ

 炎天に鳴き声を振り絞るのはセミだけではない。総選挙の公示まであと10日。立候補予定者や政党のアピールもボルテージが上がっている。政権がかかった歴史的な戦いだから、無理もなかろう

 マニフェストを見ると、あれをします、これもします。ありがたいことだが、懐を痛めずに済むムシのいい話はないと、みんな思っている。財源は。いずれ増税では。「ざいざいざい」の大合唱がつい「ぜいぜいぜい」にも聞こえる

 天風録 中国新聞 2009年8月8日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 23:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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