気圧の急変や強い風によって、外洋に長波が生まれる。それが海上を伝わっていくうち、水深や地形の影響を受けて思わぬ高さになり、陸に押し寄せる。まだはっきりとは解明されていないメカニズムに一筋縄ではいかない自然の姿をみる
都議選に完敗した後、総選挙の日どりを早々と決めた麻生太郎首相。自民党内に起きたのが気圧の急変だ。「顔を取り換えなければ選挙にならない」と真っ向から退陣を求めるグループ。「敗北の総括の場を設けなければ」という一団
さまざまな大波が生まれ、広がっていくうねり。直前に起きた「東国原騒動」の余波と合わせて、党内の水位は思わぬ高さになっている。一方で、防波堤になるはずの閣僚がうねりの側についたり、選挙の責任者が辞めると言ったり
首相は総括の場として、両院議員の「懇談会」を開くという。あえて批判の矢を浴びることで水圧を下げ、解散に踏み切る心積もりらしい。それで潮目が変わり、国民の不信の水位も下がるかどうか。ゴォーという音が聞こえてきそうだ。
天風録 中国新聞 2009年7月18日
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