2009年07月15日

解散ネーミングから、そのときどきの政治情勢が浮かび上がってくる・・・ 天風録 八葉蓮華

 衆院の解散には、特徴をうまく言い当てたネーミングがつきものだ。戦後行われた解散は22回。呼び名から、そのときどきの政治情勢や首相の腹積もりが浮かび上がってくる

 歴代の内閣で唯一、4回も断行したのが麻生太郎首相の祖父である吉田茂元首相だ。野党の内閣不信任案を利用しての「なれ合い解散」に続き、始まったばかりの通常国会でいきなり「抜き打ち」を仕掛ける。極め付きは、自らの暴言に端を発した「バカヤロー」

 片や「しかるべきときに私が判断する」と、ずるずる解散を先延ばしにしてきた麻生首相。都議選の惨敗から一夜明けたきのう、来週中に踏み切ることをやっと決めた。とはいえ任期切れまで2カ月足らず。これでは「名ばかり解散」か

 実は、きょうにも解散を、とのもくろみだったとされる。しかし今やったら大敗する、と与党内からすさまじい抵抗に遭う。「麻生降ろし」の火の手を恐れての「後ずさり解散」といえるかもしれない

 吉田元首相は、強引に5回目の解散をしようとしたが、結局降ろされて、神奈川県大磯に身を引いた。就任1年にも満たない孫があくまでこだわった「退陣しないぞ解散」。しかしその日まで1週間余り。事態の急変も考えれば、ネーミング論議はまだちょっと早すぎるか…。

 天風録 中国新聞 2009年7月14日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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