思い出には苦味も交じるものだ。しんどくて手抜きをしたが、もっとああしておけばよかった、こうしておけば…。私は果たして、この子のちゃんとしたゆりかごになっていただろうか。親がひそかに抱くじくじたる思いでもある
銀河系ただ一つの生命の星、地球。これからもずっと「命のゆりかご」たり得るのか心もとなくなっている。温暖化の危機を知らせるのはカナリアならぬ北極グマ。ところがサミットでは「二酸化炭素減らしに新興国も努力を」「いや先進国の方が先」と話がまとまらなかった
ギャンブルに金を使い放題だった夫が「これからは始末するから」と謝った。しかし妻は「反省が足りん。私もしっかり使うからね」。こんな家庭を見るようだ。これでは子どもは安心してゆりかごに眠れない
平均温度を上げ続けた「過去の罪」は先進国が償うべきだろう。しかし「将来への責任」は新興国も負っている。♪揺籃のつなを木ねずみが揺するよ―。双方が手をとって、そっと綱を揺らすような仕組みができないか。
天風録 中国新聞 2009年7月12日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録