もっとも、9日に梅雨入りした中国地方は早くも「中休み」で、晴れ間が広がった。雨に似合う花は何といってもアジサイだ。庭の隅でしっとりと輝いていたのが、陽光を浴びると途端にしおれたようになった。その極端さがこの花らしい
梅雨というと、じめじめとした陰気な季節を思い浮かべる人が多いだろう。だが、木々の青葉を洗い、田畑を潤す恵みの雨でもある。心が落ち着くのか、雨好きの人も結構いる。作家の江國香織さんは「雨が好きで、雨が降ると雨を見る。雨の音をきいて、雨の匂(にお)いをかぐ」とエッセーに書いている
予報によると、向こう1カ月の降雨量は平年並みか、やや少なめという。西日本は5月の記録的な少雨で、田植えのできない農家が相次いだ。被害の出るような集中豪雨は困るが、適度な雨を祈るばかりである
政界天気図の方は、かなり前からぐずついているようだ。間近に迫った解散・総選挙をめぐって、与野党がにらみあっている。どんよりとした雲の垂れ込める空が、いつまで続くのやら。
天風録 中国新聞 2009年6月12日
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