そうした決まり文句を集めて、コピーライターの糸井重里さんがオトナ語と名付けている。ことを荒立てないことによって摩擦を最小限にし、着地点を探っていく知恵。オトナ語がもてはやされる世界の一つは政界に違いない。と思っていたら…
「落としどころ」という言葉は好きじゃない。そう言って鳩山邦夫総務相が一歩も譲らない。日本郵政の社長の続投問題だ。政界の住人らしからぬ変人ぶりに、与党内がもめている。対立が長引くにつれ、「オトナになれよ」という声まで聞こえてくる
「ひとつ、そういうことで」と財務相らの「預かり」にしておけば、「じゃあ、その線で」と言えるようなものが出てくるはず。麻生太郎首相はそう踏んでいたようだが、思いがけない展開になった
落としどころも腹芸もなし、あるのは敵か味方か。そんな変人も、かつていた。今回の騒動、背景にはその人の影もちらちらしている。日本郵政の株主総会は29日。「寝かせておく」という手法もないではないが、熟した答えが出てくるかどうか。
天風録 中国新聞 2009年6月11日
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