2009年06月12日

落としどころ「オトナ語」摩擦を最小限にし、着地点を探っていく知恵・・・ 天風録 八葉蓮華

「僕的にはOKなんですけど」とやんわり断ったり、「…という理解です」とさりげなくこちらの主張を通そうとしたり。お互いがぶつかり合わないような言い回しが、日本の社会では好まれる

 そうした決まり文句を集めて、コピーライターの糸井重里さんがオトナ語と名付けている。ことを荒立てないことによって摩擦を最小限にし、着地点を探っていく知恵。オトナ語がもてはやされる世界の一つは政界に違いない。と思っていたら…

 「落としどころ」という言葉は好きじゃない。そう言って鳩山邦夫総務相が一歩も譲らない。日本郵政の社長の続投問題だ。政界の住人らしからぬ変人ぶりに、与党内がもめている。対立が長引くにつれ、「オトナになれよ」という声まで聞こえてくる

 「ひとつ、そういうことで」と財務相らの「預かり」にしておけば、「じゃあ、その線で」と言えるようなものが出てくるはず。麻生太郎首相はそう踏んでいたようだが、思いがけない展開になった

 落としどころも腹芸もなし、あるのは敵か味方か。そんな変人も、かつていた。今回の騒動、背景にはその人の影もちらちらしている。日本郵政の株主総会は29日。「寝かせておく」という手法もないではないが、熟した答えが出てくるかどうか。

 天風録 中国新聞 2009年6月11日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。