深く息を吸ったり吐いたりしながら、体の深層にある筋肉を鍛錬。無意識のうちに癖になっている悪い姿勢を直し、体の幹の部分を内側から整える。英国の病院で1920年代、第1次大戦の負傷兵のリハビリを目的にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が考案したという
腰痛などを防ぐだけでなく、内臓の代謝を促す働きもあるとされる。大戦後に流行し多数の犠牲者が出たインフルエンザにも、ピラティスをしていた人の被害は少なかったという。そんな「伝説」も人気の支えのようだ
体の痛みと同じように、事件が起きて初めて気付く社会の変調もある。1年前の東京・秋葉原の無差別殺傷がそうだった。先の希望が見えにくい「ゆがみ」が影を落としていた。その後も、世界的な金融危機に伴う景気後退で、雇用不安などが続く
東京市場の平均株価が1万円台に近づき、景気回復の兆しもないわけではない。「経済対策の効果だ」との見方もある。ただ、体幹部が整ってすっきりした感じには程遠い。「深層筋」はどうなっているのだろう。
天風録 中国新聞 2009年6月9日
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