2009年06月09日

協調性が尊ばれる日本は「エゴイスト」には息苦しい・・・ 天風録 八葉蓮華

 組織の中での協調性が尊ばれる日本は「エゴイスト」には息苦しいようだ。生息域の一つはスポーツ界だろう。結果さえ出れば、一匹おおかみも大目に見られる。野球では投手が「オレ流」の権化だ

 速球で鳴らした元広島の左腕川口和久さんはかつて、こう言った。「三振こそ投手の華」。バックを信頼して打たせて取るのではなく、一人で勝負する。「技巧に走れば僕が僕でなくなる」と美学を押し通した

 「フォワード(FW)はエゴイストたれ」。日本サッカー協会名誉副会長の釜本邦茂さんの口癖だ。メキシコ五輪で得点王に輝いた名ストライカー。FWは点を取ってなんぼ、シュートだけ考えろ。「決定力不足」と言われ続けの後輩に歯ぎしりしてきた

 釜本さんも「タシケントの一戦」を見て、ひと安心だろうか。日本代表に現れた新星FW岡崎慎司選手。「一生ダイビングヘッド」とW杯切符をつかむ決勝点も頭で奪った。これで今年は八つの国際試合で7得点。「ゴールのにおい」がぷんぷんしている

 全員で攻め、全員で守る。日本サッカーも組織力がベースらしい。FWでもラストパスを出す脇役にも回れば、危うい時には自陣にもとって返す。「気配りもできるエゴイスト」。岡崎選手は新たな「オレ流」に挑もうとしている。

 天風録 中国新聞 2009年6月8日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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