「これをしていれば、かからない」と当時、飛ぶように売れたのがマスクだった。しかし猛威は収まらず、毎日三百人ずつ患者が増え続けた。記事は「効力は如何(いか)にや」と疑問を投げかけている
関西ではきのう、新型インフルエンザの感染者が高校生を中心に百五十人を突破した。ドラッグストアからは、マスクが消えてしまった。買いに走ったものの手に入らず「出し惜しみか」と声を荒らげる人もいたという
マスクが本来必要なのは、せきをしている人が「うつさない」ため。それが、いつの間にか「うつらない」ための手だてと受け止められるようになった。通勤の際などには必ず着用を、とお触れを出した会社もある
ただ世界保健機関(WHO)も「予防にマスクを」と勧めているわけではない。自分の口や鼻に触れず、よく手を洗い、人込みを避ければいいという。毒性も弱く普通のインフルエンザ並みの身構えで大丈夫ということだろう。「魔の手」には十分、対抗できる。
天風録 中国新聞 2009年5月19日
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