できすぎた話のようだが、沈着で果敢なリーダーのイメージがメディアで流された。「メドベージェフ大統領はその時、心底身震いしたに違いない」。ロシア政治に詳しい中村逸郎筑波大教授が「ロシアはどこに行くのか」(講談社現代新書)に書いている
脇役に甘んじていた大統領が、グルジア侵攻で国民に存在感を示していたころである。それを見て、自分の座を脅かすのは許さないとばかり、首相が「トラ退治」劇の形で警告したのでは…。そんな深読みさえ出てくるのが「双頭体制」での神経戦かもしれない
プーチン首相は五十人の報道陣を率いて来日し、大統領を退いた後も最高権力者であることを誇示した。さて民主党の小沢一郎氏はどうなのだろう。代表辞任を表明してからは、吹っ切れたように強気の発言が目立つ
小沢氏の周辺では「総・代分離」がささやかれているそうだ。選挙で政権交代を果たした後、総理と分離した代表に返り咲くのだという。こちらの双頭構想からは、有権者を化かす趣すら漂う。
天風録 中国新聞 2009年5月14日
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