勇敢になったかどうかは知らないが、乳酸菌が腸の中の悪玉菌を抑える、という作用はあるらしい。その後、広島のメーカーが国内初の工場生産を始める。全国的なブームのきっかけとなったのは大阪万博。ブルガリア館で出された試食品が人気を呼んだという
ところが本家のブルガリアでは伸び悩んだ。社会主義体制が終わり、ファストフードが都会になだれ込む。「食のグローバリゼーション」が揺さぶるのは、自家製ヨーグルトを軸とする伝統的な食生活。それに合わせたように肥満の人が増えてきた
幸か不幸か、この経済危機で「ヨーグルト回帰」の流れが生まれているそうだ。素焼きのつぼに牛乳を入れて発酵させる。昔ながらのやり方だ。少しでも倹約しようと考えたら、そこに安くて風土にも合った伝統食があった、ということだろう
まさしくスローフード。私たちも、周りを見渡せばまだまだ忘れたものがあるかもしれない。そういえば「手前みそ」はもともと、わが家の手作りの味を自慢する言葉だったが…。
天風録 中国新聞 2009年5月13日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
ラベル:天風録