2011年01月05日

うさぎ年。縮こまらず、身も心も弾む一年でありたい・・・ 天風録 八葉蓮華

 瀬戸内海に浮かぶウサギの楽園といえばご存じの方も多かろう。竹原市の沖合にある大久野島。周囲4キロほどの島に野生の約300匹が暮らす。愛くるしい姿に会いたくて足を運ぶリピーターも増えていると聞く

 戦時中は毒ガス兵器を造る秘密の島。地図からも消されていた。毒ガスの実験に使う動物としてウサギが飼育されていたようだ。たまたま生き延びた子孫が時を経て…といった「伝説」が、まことしやかに広まったこともある

 40年ほど前、対岸の小学校から譲り受け「観光客に喜んでもらおう」と島に放したという。こっそり持ち込まれた「捨てウサギ」も加わって繁殖したのが真相らしい。カラスやヘビのほかに天敵もいない。訪れた客からは餌をもらえる。何の気兼ねもいらない

 「うさぎに うまれて/うれしい うさぎ」。周南市出身のまど・みちおさんの詩がある。声に出して読むと、不思議にわくわくしてくる。続けて「はねても/はねても/はねても/はねても/うさぎで なくなりゃしない」

 自分が自分に生まれたことは素晴らしい。だから、そのままでいいんだよ。101歳の大先輩はそんなメッセージを伝えてくれているのだろう。景気回復へ跳ねるとされるうさぎ年。縮こまらず、身も心も弾む一年でありたい。

 天風録 中国新聞 2011年1月1日
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
posted by 蓮華 at 22:57| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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