今期限りの引退を明言していた鳩山由紀夫前首相。ところが近ごろは、金バッジに未練たらたらとみえる。「首相経験者が影響力を行使しすぎてはいけない」。6月の退陣の際には見えを切り、大向こうをうならせたはずだった
秋風どころか、寒風が吹き付けている民主党。「国難のときに私だけ、はいサヨナラとはいかない」。なるほど。でも、沖縄の基地移転をもつれさせた責任や自らの政治とカネの問題はどうなったの、と言いたくもなろう
ガソリン税の暫定税率廃止取りやめに始まって高速道路の全面無料化をやめ、ついには企業・団体献金の自粛もご破算に…。「やめるのやめた」はすっかり民主党のおはこになった感がある。事業仕分けで連発している「廃止」にしても、予算の段階で貫き通せるのか心もとない
鳩山前首相は身の振り方を近くはっきりさせるという。発言のぶれには慣れっこのおひざ元、北海道室蘭市でもあきれ顔の支持者が目立つと聞く。煙に巻かれぬよう、目を光らせる務めは選挙民にもありそうだ。
天風録 中国新聞 2010年10月30日
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