自民党を飛び出した後、新生、新進党を経て小沢氏はこの時、自由党の党首。政界再編を幾度も仕掛け、何人もの首相を誕生させた「剛腕」に、野中氏は顔色一つ変えず相まみえた。したたかなつばぜり合いは今も語りぐさだ
その自自連立を解消して合流した民主党の代表選に、小沢氏がきのう立候補を表明した。「自分のやりたい政治を実現するには、むしろ総理にならない方がいい」と公言してはばからなかった「闇将軍」。脱小沢の看板を下ろさぬ菅直人首相に業を煮やしたか
急シした父を継ぎ、27歳で衆院議員となって40年余の政治生命を懸ける。一方、市民運動を経て33歳で政界入りした菅首相。まるでタイプの違う二人の激突に、早くも選挙後の挙党一致を危ぶむ声が党内外からかまびすしい
表舞台に躍り出るハラを決めた小沢氏。「自分のやりたい政治」が本当に「国民のためになる」のかどうか。それより何より「政治とカネ」の説明は一体どうなったの? 国民が聞きたいのは、その点に尽きる。
天風録 中国新聞 2010年8月27日
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