2010年07月27日

大暑、無理せず、水分や塩分を補給して休憩し、涼しい服装で・・・ 天風録 八葉蓮華

 草を枕とした漂泊の俳人に、夏の日差しはひときわこたえたに違いない。「暑さきはまる土に喰(く)ひいるわが影ぞ」。種田山頭火の句にある。今ならアスファルトにあぶり出されるわが影ぞ、とでもなろうか

 17日に梅雨が明けた途端、連日の猛暑に見舞われている日本列島。きのうは群馬県館林市でついに38・9度と、今年一番の記録を塗り替えた。人の体温でもこれほど上がれば、寝込んでしまう「高熱」である

 冷夏だった昨年を上回るペースで増えているのが熱中症だ。広島市消防局に問い合わせると、梅雨明けからおとといまでの4日間に、21人が救急車で運ばれたという。9人は屋内にいて具合が悪くなったというから侮れない

 体温がどんどん上昇し、体の水分や塩分が失われ、シに至るケースもある。多い年には全国で600人近くが亡くなっている。無理せず、水分や塩分を補給して休憩し、涼しい服装で体調管理を、との専門家のアドバイスを日ごろから心掛けたい

 江戸時代、突然倒れるので「霍乱(かくらん)」などと呼ばれていた。怖さは知られていたようだ。暑気あたりしないよう夏の土用にはうなぎ、しじみ、京都にはあんころもちを食べる風習があると聞く。まずは「精を付ける」のが乗り切るこつかもしれない。あすは大暑。

 天風録 中国新聞 2010年7月22日
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ラベル:天風録
posted by 蓮華 at 22:20| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 天風録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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